japanese_customs:marriage:01
Research nodes grouped under this topic.
- 後妻打ちとは何か? JP-CUS-0001 · 日本(地域差あり) · 歴史的慣行・伝承(時代差あり) 離婚した夫が新しい妻を迎えた。そのとき、前妻側の女性たちが後妻の家へ押しかけ、家財を壊す。現代の感覚では私的な報復にしか見えないが、かつて「後妻打ち(うわなりうち)」と呼ばれる行為には、一定の作法まで存在した。
- 後妻打ちにはどのような社会的・宗教的意味があったのか? JP-CUS-0003 · 日本(地域差あり) · 歴史的慣行・伝承(時代差あり) この風習を「昔の女性は嫉妬深かった」で片づけると、本質を見失う。婚姻が家同士の関係であり、離縁された側の面目や権利をどう扱うかという問題が、暴力を伴う儀礼として表面化していたのである。
- 後妻打ちはどのように行われ、どんな仕組みだったのか? JP-CUS-0002 · 日本(地域差あり) · 歴史的慣行・伝承(時代差あり) 『御堂関白記』長和元年(1012)には「宇波成打」の語が見え、のちの記録では、前妻側が使者を立てて襲撃を予告し、女性たちが後妻宅へ向かったとされる。つまり、ただの突発的な喧嘩ではない。離縁や再婚が、本人同士だけでなく家や女性集団の秩序に関わる出来事だった時代の姿がそこにある。
- 後妻打ちを全国共通・時代不変の風習として扱ってよいか? JP-CUS-0005 · 日本(地域差あり) · 歴史的慣行・伝承(時代差あり) 扱うべきではない。後妻打ちは日本の歴史的な風習・信仰実践として資料に現れるが、同名の慣行でも地域や時代によって内容・目的・参加者が異なりうる。資料の記述を『昔の日本人全員が行った』『現在も同じ形で続く』と一般化しないことが重要である。
- 後妻打ちを確認するための主な史料・参考資料は何か? JP-CUS-0004 · 日本(地域差あり) · 歴史的慣行・伝承(時代差あり) 既存調査で主に参照した資料は「『御堂関白記』/『婚姻習俗語彙』」である。風習の具体像を確認するときは、名称だけで全国一律に一般化せず、各資料が扱う地域・時代・採集条件を確認する必要がある。